恵矢の朗読ライブ『PIECES vol.3曇り、のち晴れ』レポート

恵矢の朗読ライブ『PIECES vol.3曇り、のち晴れ』レポート

2015年09月23日(水)

『PIECES vol.3曇り、のち晴れ』2015年9月5日(土)レポート
多くの方にお越しいただき、当日までに満席となりました。さらに当日もご来場いただき、
30名近い方にご覧いただきました。御礼申し上げます。

PIECES三回目は、日常をテーマにしました。
町や電車で見かけた人をテーマにした散文、
日常から人生を垣間見る、そんな時間をお届けいたしました。
共演はコタニケンイチさん(ギター&歌)塚本紗知子さん(絵画)のお二人。

第一部から
20150905190351(1) 『木曜日に見た男』
電車で見かけた若い男を題材に、どんな人かを、実況中継と妄想とで、
追いかけた散文詩です。


すぐに次の詩『星ひとつない夜』を続けました。20150905190351(4)
同じ男性を全く違うトーンで見つめ、詩にしたものです。



第Ⅰ部の最後はコタニケンイチさんとのコラボでした。
20150905190351(29)

 

コタニさんをイメージして書いた詩『夏』とコタニさんの作詞作曲『ブルー』を同時にお届けしました。歌と詩とでは別個に創作したものなので違うストーリーでしたが、イメージを共有していたため、歌と朗読(詩)がだんだんと、重なっていきました。


20150905193929(42)第Ⅳ部から
今回はいろいろMCしましたが、トリックに気づきました!というお話をしました。

 若い時には『人生』はすごくて、『日常』はカス、みたいに思っていて、でもそう思っていることにさえ気がつかなかったんだと気づいたことをお話しました。だんだん年をとり、年をとるうちに、実に実に、いろいろな目にあいます。その時気づくのは、そういった事件的なこと、人生の節目的なことのすべてが、実は「日常」で展開されるということです。

 だから日常が人生なんだと思います。

第Ⅱ部、第Ⅳ部はコタニさんでした。

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カバー曲、ご自身の作詞作曲、前回PIECES vol.2で共演してくださったnorikoさんの作詞に曲をつけた作品など、素敵なギターと歌の世界でした。声がきれいで、ゆったりと人生の優しさが伝わってきました。



第Ⅴ部から
この部は宮澤賢治の『原体剣舞連』です。

PIECESで毎回心がけていることが、実は4つあります。
毎回、違うテーマで違うプログラムをすること
毎回、共演者をお呼びすること
毎回、同時代の詩人の作品を朗読すること、

そして毎回、言語造形家として、
半年、1年、など長い年月稽古したものをすることです。


20150905201341(7)この詩は賢治が屋外で、原体村の男たちの踊りを見ていて、その光景を歌ったものです。
ふだんは農夫の男たちが、刀をもち、半月の下で、ダーダーダーダー、のリズムで踊っています。
賢治は「新しい星雲を燃せ!」と心の中でエールを送ります。
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プログラムの最後は私の詩『石』
三人のコラボでした。
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私が朗読し、コタニさんがギター、そして背景の塚本さんの絵の三つの世界が溶けていくようでした。

この日は詩人、ミュージシャン、画家、などさまざまなアーチストの友人知人がたくさん来てくれたほか、当日席でも構わないとお越しくださったお客様がいらして、スタジオはスタッフ共演者を入れて30名ほどになり、密度の濃い空気が流れていました。向かい側にたたせていただき、朗読していると空気がいろいろな波の大きさで振動しているようでした。
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ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。

Ⅰ部 恵矢
木曜日に見た男  恵矢
星ひとつない夜  恵矢
無題(ときどき世界は)1篇  恵矢
蛇と少年  恵矢
種子(たね)  恵矢
ブルー(コタニケンイチ)&夏(恵矢)

Ⅱ部  コタニケンイチ
Love is a Verb(作詞/作曲 John Mayer)
May (作詞/作曲 コタニケンイチ)
Loving You, Loving Me(作詞/作曲 Dave Barnes)

Ⅲ部 恵矢
ぼろぼろ花火  五十嵐倫子(いがらしのりこ)
LIFE(ライフ)  恵矢
無題(秋の陽に) 恵矢
始まりの時間(とき)  恵矢

Ⅳ部 コタニケンイチ
星降る夜に(作詞 Noriko 作曲 コタニケンイチ)
I’ve got a crush on you(作詞/作曲 George Gershwin, Ira Gershwin)
Dreaming With A Broken Heart(作詞/作曲 John Mayer)

Ⅴ部 恵矢
原体剣舞連  宮澤賢治
弦月(半月)の下、太刀を持ったみなの踊りを見ている賢治。踊りの描写と自分の心に浮かんだイメージを詠んだ。

Ⅵ部 コタニケンイチ&恵矢
石  恵矢


voice
★今回で三回目のライブ、回を重ねる毎に、というより、三回目にして、一回目、二回目の重なり、つながり、空間における対話を感じました。夏の終わりのイメージのある今回、「少しずつ大人になる、深化していくのだ、そうありたいなあ」と思わせる大人の雰囲気でした。今回一番印象的だったのはお二人の第一声です。もう、そこに存在のすべてを込めるような確かさと強さと美しさを感じ、ハッとしました。塚本さんのスケッチ、拙い言葉ではありますが、おしゃれ、そしてその中に優しいのにそっときゅっとその人の居方をつかんだスケッチ。余分な説明はいらない、なくても伝えられるということを思いました。

★コタニケンイチさんの声がとてもきれいでした。宮沢賢治の朗読がとてもよかったです。

★ブルー&夏 は詩と音がうが一つの空間を作り上げているようだった。

★何気なく出会って生活していて、ふと目に止めたり、気づいたりしたことが人生に広がっていく。

★ボロボロ花火、だんとつの凄みでした。

★日頃、見落としている事柄やら、感情やら色々なことをすくい上げているのが詩なんだなと改めて思いました。

★原体剣舞連は今日もすごく気持ちよかったです。意味はわからなくても、世界は風が吹いていてとても気持ちよかったです。

★詩は日常のことが題材になっていて身近に感じられました。ふだん目にすることを切り取って濾過したみたいだなと思いました。コタニケンイチさんの歌とギターもとてもさわやかで今回のテーマとぴったりでした。そして楽しみにしていた原体剣舞連、とても素敵でした。初回みたいに迫力がある感じもすごく良かったけれど、今回は色が明るくていろんな音がして楽しくて、聞いている最中にどんどん嬉しくなりました。

★コタニさんのギターの最後の音が終わって残る余韻が気持ちよかったです。曲がり角、50歳、私にピタピタくるキーワードがありました。日常だからこそピタピタ。


次回は11月7日(土)vol.4 『そして・・・』
共演はキーボード&歌でシンガーソングライターのemilie さんです

 

 



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