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WORTEのレッスン その1 お話から学ぶ

WORTEのレッスン その1 お話から学ぶ

2015年09月26日(土)

WORTEのレッスン お話から学ぶその1

ことば塾WORTEではいろいろなレッスンをしています。
9月から冬学期が始まりました。3ヶ月で一つのお話を素話、
あるいは朗読で仕上げます。

「ことばは子どものごちそう」「お話は贈り物」をモットーに
大人が聞いて、つい夢中になって聞いていただけるレベルを目指しています。
子供たちにとってごちそうになるって、そういうことなんですね。
一つのお話が仕上がるのにかかる時間の目安は100-120時間です。
毎週10時間の稽古をして、12週間。そんなペースでWORTEではレッスンしています、

そんなこと言っても、どんなことを練習したらいいのか、ふつうはわからないですよね。
そこでレッスンなしでもわかる範囲でWORTEのメソッドを少しずつご紹介していきます。

お話は二つのレッスンに分かれる
練習はお話を消化するインプットのレッスン
お話を表現するアウトプットのレッスン
この二つに分かれます。

どんなお話なのか、語り手が、あらすじ、見所、登場人物の魅力を
夢に見るほど自分のものに消化していると、
それだけで全然違います。

表現も、語り手が言いたいように話すと、テンポが早すぎたり、遅すぎたり、
会話なのか、地の文なのか、はっきりしなかったりします。

では早速お話を見ていきましょう。

WORTEでは今学期は、
「はだかの王さま」(アンデルセン)
「ぶんぶく茶がま」(昔話)
「しあわせなハンス」(グリム童話)の3つをします。

まずお話を手にしたらすること 第一印象をメモする
一度声に出して読んでみましょう。
次に本を閉じて、お話の第一印象を言葉にしてみましょう。
このお話はどんなお話なんだろう?

第一印象は灯台の灯り
120時間も稽古していくと、だんだん森の中を迷子になるように、
笑い話であることを忘れてしまったり、
たとえば「はだかの王さま」を例にとります。
このお話は洋服が大好きで一日に何度も着替える王様のところに、
バカには見えない布を織ると評判の織り師がやってきて、
王様も周りの家来たちも見事に、見えないのに見えるフリをし、
最後には王様は裸で街をパレードします。
誰も王様は裸だと言えないのですが、子どもが「王様は裸だ!」ということで、
王様は恥ずかしくなり宮廷へ戻る。そんなお話です。

馬鹿だと思われるのが嫌でついつい服が見えるフリをしていって
状況がエスカレートしていくところが見せ場ですが、
稽古するうちに、エスカレートしていく面白さがわからなくなっていったり、
最後に子供が「王様は裸だ!」ということばがどれほど、自由な感じがするか、
わからなくなったりします。

そこで第一印象をメモしておくのです。


とはいえ、難しい第一印象
実はどれだけ毒されているのかが、わかるのが第一印象でもあります。
ありのままにお話を受け入れられないほど、私たちはたいてい毒されています。

輪になって座り、お一人ずつ第一印象を聞いていくのですが、
例えば「はだかの王さま」ですと、たまにこうおっしゃる方がいます。
「誰も気づかないなんでおかしいと思いました」


どこを面白いと思うのかは、もちろん人によって違いますが、
いわゆる拒否反応を第一印象として上げる人が、
WORTEに入ったばかりの人に見られます。

拒否反応からは、お話の中に入れない
たしかに誰も気づかないのはおかしいかもしれません。
自分はそう思ったのだから、それが第一印象だ、と言い切っても
それはその人の自由ですね。
でもこの方はお話を仕上げようとしていることを忘れています。

まさにこのお話の魅力ともいえる要を拒否しているのですから、
お話の中に入れないのです。

これはお話を仕上げるための最初の一歩である第一印象を述べているのではなく、
お話への拒否反応、自分の感想を述べていることになってしまいます。
その人が損をする。非常に幸先の芳しくないスタートといえます。

日常でもしていることを、人はお話にしている
このような感想を述べる方は、WORTEのレッスンを毎学期
経ていくうちに、だんだんとお話をありのままに感じて、
面白いと思う心を取り戻して行きます。
何よりも、お子さん、配偶者との関係が変わっていきます。
なぜなら、お話にしていることは、対人関係でしていることと同じだからです。

次回は面白いと思う心を育ててくれる音のレッスンを紹介します

言語造形人間学について
言語造形人間学は恵矢のオリジナルの造語です。
シュ タイナー夫妻の始めたこと ばの芸術、言語造形を20年間実践し、ことばの音(子音、母音)と身体や動き、意識との関係、人間の成長との関係などを研究してきました。お話を教えるこ と、オリジナルの言語造形練習文を個人レッスンで各自に適応することで、その確実さを確認してきました。言語造形人間学は、シュタイナーの言語造形の精神 が結実したものです。ヴォルテのレッスンは、言語造形人間学に基づいて行われます。またヴォルテの上級クラスでは、集中講義としてその理論の講義を受ける ことができます。





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