すてきな素話の仕上げ方 vol.2
2015年11月14日(土)
すっかり11月。曇り空や雨が多いですね。
答えは自分で
実は前回のステップも今回お伝えしているステップも
動く方法も、想像する方法もできれば二回はしてください。
ご自分がどちらかわからない方は2016年のワークショップの中の二日間以上行うものに
ご参加いただければ、お伝えできます。
こう書くととても時間がかかりそうですが、
次に何をするのか、ステップに慣れてしまえば
素話に是非トライしてみてください
素話は子供たちが大好きです。
自分次第でどうにでもなることの発見
稽古したら、しただけのことはある。
人生にはままならないことのほうが多いですが、
自分次第でどうにでもなる。そんな事柄もあるのです。
WORTEのレッスンでは、ご自分次第で、いくらでも上手になれます。
本を見ないで、自分の言葉でお話を語る素話の方法、
続きをお伝えしますね。
前回はまず簡単なお話を選んで、「、」と「。」を守って
前回はまず簡単なお話を選んで、「、」と「。」を守って
朗読したら、区切りましょうということでした。
区切ったら、タイトルをつける。
区切ったら、タイトルをつける。
そこまでをご紹介しました。
今日はいよいよ、稽古です。
今日はいよいよ、稽古です。
3つか4つ、多くて6つくらいに分けられるといいですね。
細かく分けすぎると、全体の流れがなくなってしまいます。
各場面ごとに稽古します
各場面ごとに稽古します
1 声にだして、一場面を読んでみてください
ここでも「、」「。」を守ってください。「、」には「、」の「。」は少し長めの間を与えてください。
これを守るだけで、急ぐタイプの方(動きの人)、ゆっくりの方(映像の人)の癖が出すぎて
お話を損なうことを、避けることができます。
2 2度目は情報抽出というステップ
2 2度目は情報抽出というステップ
大切な情報にグリグリ印を付けます。
情報は「それなしにはお話が成立しないと、語り手が思うもの」です。
たとえば「桃太郎」のお話
「おばあさんが川へ洗濯に行くと、大きな桃が、どんぶらこっこ、どんぶらこ、と流れてきました」
で見てみましょう。
情報は「それなしにはお話が成立しないと、語り手が思うもの」です。
たとえば「桃太郎」のお話
「おばあさんが川へ洗濯に行くと、大きな桃が、どんぶらこっこ、どんぶらこ、と流れてきました」
で見てみましょう。
この文章で情報としてグリグリしなければならないものは、
なんだろう?と考えてみてください。
なんだろう?と考えてみてください。
最初は全部に印を付ける方もいます。
でも「おばあさん」「川」「洗濯」「大きな桃」「流れてきました」に印をつければ、いいですね。
「おばあさん」「川」「桃」だけでも、桃太郎のお話は成立すると考えてもいいのです。
でも「おばあさん」「川」「洗濯」「大きな桃」「流れてきました」に印をつければ、いいですね。
「おばあさん」「川」「桃」だけでも、桃太郎のお話は成立すると考えてもいいのです。
答えは自分で
私はよく講座で素話を人生に例えます。
先生から答えをもらって生きられないですよね。
答えは自分なんですね。
ご自分が必要と思ったら、グリグリその単語を丸で囲ってくださいね。
ご自分が必要と思ったら、グリグリその単語を丸で囲ってくださいね。
3 情報を消化する
WORTEでは素話をこう定義しています。
WORTEでは素話をこう定義しています。
「自分がよく知っていることを、伝えたいという気持ちを第一に、自分の言葉で話すこと」
ということは、素話するお話を自分がよく知っていることに、していく時間が必要です。
実は前回のステップも今回お伝えしているステップも
すべて、消化(インプット)のレッスンです。
4 情報を自分のタイプで消化
4 情報を自分のタイプで消化
ふだんから早い人、積極的と言われる人は、動きの人の可能性がとても高いです。
そこで練習方法も動きの人のものをご紹介します。
おばあさんが川で洗濯している様子を、
自分で動きながら、演じてみてください。
腰をおろし、ゴシゴシ洗う真似をしてみます。ふと顔をあげると、大きな桃が流れてくる。
そこで練習方法も動きの人のものをご紹介します。
おばあさんが川で洗濯している様子を、
自分で動きながら、演じてみてください。
腰をおろし、ゴシゴシ洗う真似をしてみます。ふと顔をあげると、大きな桃が流れてくる。
ふだんから声が小さい、シャイ、のんびり、早くして!と言われている方は、
逆に映像の人の可能性がとても高いです。
映像を描くことは動きの人にはなかなかできないことで、
とても大切な言葉の要素です。それを活かしてお話をしましょう。
そのためにはこんなことを試してみてください。
座って、おばあさんが川で洗濯している様子を想像してみてください。
逆に映像の人の可能性がとても高いです。
映像を描くことは動きの人にはなかなかできないことで、
とても大切な言葉の要素です。それを活かしてお話をしましょう。
そのためにはこんなことを試してみてください。
座って、おばあさんが川で洗濯している様子を想像してみてください。
動く方法も、想像する方法もできれば二回はしてください。
ご自分がどちらかわからない方は2016年のワークショップの中の二日間以上行うものに
ご参加いただければ、お伝えできます。
5 消化した内容を、しゃべってみる
タイプに合わせて、二つの消化方法をご紹介しました。
ひとつの場面全部したら、
次はいよいよおしゃべりです。
ここからはアウトプット。表現のレッスンが始まります。
ここからはアウトプット。表現のレッスンが始まります。
私たちは普段のおしゃべりでは、とても上手にしゃべっています。
白々しく話す人もいなければ、棒読みの人もいません。
白々しく話す人もいなければ、棒読みの人もいません。
そこで「です・ます体」ではなく、普段のおしゃべりの口調で、一度お話してみるのです。
あのね、昔、おじいさんとおばあさんが住んでいたのね。
いつものようにおばあさんが川に洗濯に行ったの。
ゴシゴシ、ゴシゴシ洗っていて、ふと顔をあげたら、おばあさんびっくりしたのよ。
大きな桃が、上のほうから、どんぶらこっこ、って流れてきたの。
いつものようにおばあさんが川に洗濯に行ったの。
ゴシゴシ、ゴシゴシ洗っていて、ふと顔をあげたら、おばあさんびっくりしたのよ。
大きな桃が、上のほうから、どんぶらこっこ、って流れてきたの。
おばあさん、思わずこんなふうに歌って、桃を呼んだの。
甘い桃なら、こっちゃ、こ。
そうしたら桃が、どんぶらこっこ、どんぶらこ、っておばあさんの目の前まできたの、
おもしろいねえ、おばあさんの言葉がわかったみたいなんだよ。
おばあさんは桃をもって、おうちへ帰ったの。
おもしろいねえ、おばあさんの言葉がわかったみたいなんだよ。
おばあさんは桃をもって、おうちへ帰ったの。
このおしゃべり、ぜひご自分の言葉で、考えてみてくださいね。
このおしゃべりを、最低3回はなさってください。
このおしゃべりを、最低3回はなさってください。
6 自分は何をしゃべっているのか、振り返る
ふだんのおしゃべりと違うのは、素話では同じことを何度も稽古できることです。
ですから、振り返って、質の高いものにしていくことができます。
それには「自分のしたことを振り返る」これがコツです。
いつも歌を入れているなあ。
ですから、振り返って、質の高いものにしていくことができます。
それには「自分のしたことを振り返る」これがコツです。
いつも歌を入れているなあ。
どんぶらこっこ、どんぶらこ、を入れてる。
など、自分が紙を見ないでおしゃべりした時に、
何を言ってるのか、振り返ってください。
何を言ってるのか、振り返ってください。
ここまでで、もう1場面につき、何回もお話をしていますね。
つまりお話を何回も自分を通しています。
最初に声にだして読みました。
ぐりぐり情報を抽出するために、読みました。
思い浮かべるか、動いてみるかの方法の違いはありますが、二回、消化しました。
おしゃべりは3回しました。
こう書くととても時間がかかりそうですが、
次に何をするのか、ステップに慣れてしまえば
1場面、15分から20分もあれば、できます。
次の日に次の場面、と
一日に1場面から2場面ずつ稽古してください。
一日に1場面から2場面ずつ稽古してください。
たいていの短いお話は4-5場面の構成ですので、
3-5日でだいたい全部おしゃべりできます。
いよいよ5-6日目になったら、最初から最後までおしゃべりです。
3-5日でだいたい全部おしゃべりできます。
いよいよ5-6日目になったら、最初から最後までおしゃべりです。
今日は少し長くなりましたが、
これで素話の仕上げ方の基本はお伝えしました。
ぜひこの週末に試してみてください。
これで素話の仕上げ方の基本はお伝えしました。
ぜひこの週末に試してみてください。
次回は場面分け、
タイトル、おしゃべりの時のコツ、通す時のコツ、など、
細かいところをお伝えしていきます。
タイトル、おしゃべりの時のコツ、通す時のコツ、など、
細かいところをお伝えしていきます。
素話に是非トライしてみてください
素話は子供たちが大好きです。
というのも、絵本の読み聞かせ(こちらも稽古すると、しただけのことはあります)と違って、
最低でもこれだけ、語り手が稽古しているので、言葉がごちそうになっているのです。
最低でもこれだけ、語り手が稽古しているので、言葉がごちそうになっているのです。
自分次第でどうにでもなることの発見
稽古したら、しただけのことはある。
人生にはままならないことのほうが多いですが、
自分次第でどうにでもなる。そんな事柄もあるのです。
WORTEのレッスンでは、ご自分次第で、いくらでも上手になれます。
お話もしたら、しただけのことはあります。
ぜひ、トライなさってみてください。