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日常はワンダーランド 小話のレッスン6

日常はワンダーランド 小話のレッスン6

2016年02月27日(土)
日常はワンダーランド 小話のレッスン6
今日は晴れて、お出かけ日よりな週末。
でも、、、、どうやら花粉が飛んでいるようです。

今日はタイムトラベルの話をしたいと思います。
といっても、怪しい話ではありません。
 
小話のレッスンはもう10年くらししているのですが、
10年以上学ばれている生徒さんの一人が、
突然、なさったお話。
とても印象に残っています。
それではさっそくご紹介します。
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今日は小学校の頃のお友達の話をします。
(恵矢注:50年くらい前の話と思われます)
 
恵子ちゃんというクラスメートがいたんです。
恵子ちゃんはぼーっとしている女の子でした。
想像しているのかな、目の前にいても、魂が抜けてるようで
「あー、またどこかへ言っちゃったのね」という子でした。
 
私はときどき恵子ちゃんと遊んでいました。
 
50メートルを越えるような川が近所にあって、
ふだんはその川を渡ることってなかったんです。
「行ってみようか?」「うん」
約束をして、学校が終わって二人で遊びに行きました。
大きな橋を渡って、何があるのかなあと思ったら、竹林がありました。
二人でおそるおそる中へ入っていきました。
 
少しジメジメしていて、切り株も苔がびっしりでビックリしたんです。
そこでおままごとをして遊びました。
奥の方へも行こうとしたんですが、もう苔がずっとあったので、行きませんでした。
 
このあいだ、ふと川の向こうへ行ったことを思い出したんです。
それで近くへ車で行く機会があったものですから、その場所へまた行ってみました。
竹林はなくなっていて、そこは野球場になっていました。
 
恵子ちゃん、どうしているのかなあと思いました。
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このお話の醍醐味は、50年という年月です。
30代のころは、長い年月というとせいぜい10年くらいしか思い浮かびませんでした。
私も40代になり、20年、30年という年月続けていることがあるので、
10年って案外短いし、10年したことの深みなんて、まだまだだと思うようになりました。
 
50年前のことを思い出して、話していただいて、
聴いている私たちも一緒に50年前の橋を渡り、竹林の中を歩いたような気がしました。
 
こんな風に、リアルに思い出すことで、私たちはタイムトラベラーになれるんだと思いました。
 
みなさんも、20年前、30年前、40年前のこと、何か思い出して、
それを小さなお話にしてみてください。
構造もいらないし、オチもいらないし、ただ触れることができるくらい、具体的に思い出してみてください!
思い出してみるだけで、とても素敵なタイムトラベルができると思います。
 
できれば、感情的に揺さぶられたことよりも、
映像やイメージに溢れたこと、風景などを、思い出すといいです。
あー、○○だったなあ、とぼんやり言えるような大きさこそ、年月のなせる技ですから。
それではよい週末を!

言語造形人間学について
言語造形人間学は恵矢のオリジナルの造語です。
シュ タイナー夫妻の始めたこと ばの芸術、言語造形を20年間実践し、ことばの音(子音、母音)と身体や動き、意識との関係、人間の成長との関係などを研究してきました。お話を教えるこ と、オリジナルの言語造形練習文を個人レッスンで各自に適応することで、その確実さを確認してきました。言語造形人間学は、シュタイナーの言語造形の精神 が結実したものです。ヴォルテのレッスンは、言語造形人間学に基づいて行われます。またヴォルテの上級クラスでは、集中講義としてその理論の講義を受ける ことができます。


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