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日常はワンダーランド 自己紹介 1

日常はワンダーランド 自己紹介 1

2016年04月23日(土)

日常はワンダーランド 自己紹介 1

4月から、職場も新た、学校も新たという方が
大勢いらっしゃるのではないでしょうか?
自己紹介の機会は4月だけではなく、たくさんありますね。
今回は自己紹介について、です。

考えるきっかけとなった自己紹介
もう20数年前になりますが、言語造形家になって最初の頃のことです。
3日間などのワークショップを主体に仕事をしていました。
最初の時間に受講者のみなさんに自己紹介の時間を少しもうけたところ、
今でも忘れられない強烈な体験をしました。

なんと、10分以上もご自分のシュタイナー遍歴を話した方がいらしたのです。
どこでシュタイナーという人の名前を初めて聞いたのか、
そしてその後どの勉強会に行くようになり、その後はなにをしたのか、
などです。正直驚きました。

もちろん、いろいろ知ってほしいと思われたのでしょう。
そのお気持ちはわかりますが、
この方は自分のことで一杯で「場」を考えていなかったのです。

といいますのも、講座の時間は2時間半程度、参加者は15名もいらっしゃいます。
私には自己紹介のレッスンを考えるきっかけとなりました。
この日以来、「自己紹介をしてください」とただ投げることはしなくなりました。
必ずいろいろな要素を紹介しながら、
その日の講座のテーマに結び付けて、レッスンとして行うようになりました。

場とは何か?
WORTEでは素話のレッスンをしています。
お話を場面にわけますが、場面が変わる目安を4つお伝えしています。
面白いことに場の定義そのものはしきれないものなんですね。
実はこれ、いろいろなことに使えるので、ご紹介します。

場面が変わる大きな4つの要素とは?

1 場所が変わる

2 時間の経過

3 登場人物の登場・退場

4 新しい要素

実はこれは場面を構成する4つの要素なのです。

先程の自己紹介を場面で考えると
1場所は? 
言語造形のワークショップ会場ですね。
2時間は?
ワークショップの開始から終了までです。
3登場人物は?
ワークショップを一緒に体験したい方の集まりです。

そこでの自己紹介ですから、お名前を言うだけで十分に事足ります。
一人10分ずつ話したら、15名ですから、150分かかります。
それだけで講座の時間が終わってしまい、
完全に場が壊れてしまいます。

言葉にとっては、聞き手を無視することは
自分の心を無視することと同じくらいダメージがあります。
このことについては最後にまた触れます。

一味違う自己紹介をするには?
お名前を述べた後に、ご自分の好きなものについてさらっと述べるだけで十分です。
というのも、人は好きなことについてしゃべると、生き生きするからです。
例を挙げます。

「お花が好きで、街を歩くと街路樹やお庭の木を見ています。
今日はここへ来るときに、ハナミズキがずっと植えられている通りを歩いてきました。
赤と白の花が咲いていて、これが散ると初夏が来るなあと毎年思います」

「スイーツが好きで、今まではケーキやタルトなど洋菓子系だったのですが、
最近は和菓子にはまっています。和菓子屋さんに行って、
季節のものを一つ二つ買うんです。季節にあった素敵な和菓子があって迷うんです。
それも楽しい時間です。夜子供が寝たあとに、夫と二人で食べるのが週に何度かの楽しみです」

あるいは少し難しいですが、最近面白いと思ったことについて、さらっと述べるのも
とてもすてきです。最近見た映画、最近読んだ本で、面白かったものなどのさらっとした紹介です。

先程の自己紹介の分析
先ほど、「言葉にとっては、聞き手を無視することは
自分の心を無視することと同じくらいダメージがあります」
と述べました。

自己紹介もコミュニケーションなので、どちらかだけになってしまっている方は
少し見直したほうがよい状態、すなわちバランスを欠いた状態と言えます。

ご自分でいっぱいになってしまって、聞き手を考えられない状態です。
自分について、ユーモアをもつ余裕が不足しているとも言えます。
自分のそんな状態を笑い飛ばしちゃう、そんな力です。

場面について考えることが有効です。何が求められているのか?
自己紹介なのだから、名前を述べるだけにとどめよう、くらいで
この方にはちょうどよいバランスになります。

家で自己紹介の準備ができるのなら、
ご自分を第三者として、わざと面白い人だなあと見てみる方法も有効です。

あるいは自分の言いたいことは要するになんだろう?と
「要するに」思考をしてみるのが有効です。
結論はなんだろう?です。
事細かなその人の遍歴に興味を持つ人は親友くらいだと思います。
そしておそらく同じようなことを、普段の生活でも周囲の方にしているのでしょう。

初めて講座で会った人には、この方のお伝えしたかった結論は
こういうことではないかと思います。

「シュタイナーということばを初めて聞いたのは10年以上になります。
いろいろな講座にも自分で出来る範囲で参加して、
今日は言語造形という聞きなれない講座なので、楽しみにしてまいりました」


みなさんは自己紹介の時、場面について考えていますか?
今週末は1分で終わるご自分の自己紹介、
お名前、好きなこと、好きなものについて、上の例を参考に考えてみてください。
場面は言語造形のワークショップです。


素敵な自己紹介のレパートリーを作ってみてください!
それではよい週末を!

言語造形人間学について
言語造形人間学は恵矢のオリジナルの造語です。
シュ タイナー夫妻の始めたこと ばの芸術、言語造形を20年間実践し、ことばの音(子音、母音)と身体や動き、意識との関係、人間の成長との関係などを研究してきました。お話を教えるこ と、オリジナルの言語造形練習文を個人レッスンで各自に適応することで、その確実さを確認してきました。言語造形人間学は、シュタイナーの言語造形の精神 が結実したものです。ヴォルテのレッスンは、言語造形人間学に基づいて行われます。またヴォルテの上級クラスでは、集中講義としてその理論の講義を受ける ことができます。



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